アメリカでセルフダーマペン|実際に使っている道具を全部紹介

美容

はじめに|アメリカで美容医療は高すぎる

大学留学でアメリカに来て、そのまま永住しました。日本にいる同世代の友人たちが脱毛やニキビ跡のレーザーなど美容医療に課金しているのを見て羨ましいと思いつつ、当時は貧困大学生だったので手が出ませんでした。

就職してから本格的にやろうかと思ったのですが、アメリカの美容医療は日本と比べ物にならないほど高い。ニキビ跡のフラクショナルレーザーなど、1回で数百ドル以上は当たり前の世界です。そこで行き着いたのが、セルフでのマイクロニードリング(ダーマペン)でした。

この記事では、私が実際にアメリカで購入・使用している道具を一式紹介します。デバイスの詳細な比較についてはこちらの記事をご覧ください。


そもそもマイクロニードリング(ダーマペン)とは

一般的に「ダーマペン」と呼ばれることが多いですが、正式名称はマイクロニードリングです。ダーマペン(Dermapen)は特定のブランド名であり、同じ仕組みを持つデバイス全般をマイクロニードリングペンと呼びます。本記事でも以降は便宜上「ダーマペン」と表記します。

仕組みはシンプルで、先端の細かい針を肌に刺し、意図的に微細な傷をつけることで、肌の自己治癒力を引き出します。この修復過程でコラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌質が改善されていきます。

どんな悩みに効果がある?

針の深さによって、アプローチできる肌の悩みが変わります。

  • 0.25〜0.5mm:肌のキメ・くすみ・毛穴の目立ちを改善。ダウンタイムが少なく初心者向け。
  • 0.5〜1.0mm:浅いニキビ跡・小じわ。多少の赤みとダウンタイムを伴う。
  • 1.0mm以上:深いニキビ跡・肌の凹凸。ダウンタイムが長くなるため慎重に。

ただし、レーザーやヒアルロン酸注入のような即効性や劇的な変化は期待できません。あくまでコツコツと継続することで効果が積み上がっていく施術です。

クリニック施術とセルフの違い

アメリカのクリニックで使われる主なデバイスは SkinpenExceed などです。これらはFDA承認を取得したプロ仕様の医療機器で、エステサロンであっても購入にはメディカルディレクター(医者)の監督が必要だったり、専門の講習受講が義務づけられていたりします。当然、一般人が簡単に入手できるものではなく、施術費用も1回あたり300〜500ドル以上が相場です。

一方、家庭用デバイスはオンラインで購入でき、価格もはるかに手頃です。機能面ではプロ用に及ばない部分もありますが、正しい知識を持って安全に使えば、継続的なセルフケアとして十分な選択肢になります。

また、アメリカでは針の深さによって「医療行為」と「美容行為」が区別されており、深い施術は医師の管理下で行うものとされています。セルフで行う際は、その点を理解した上で自己責任のもと使用してください。


私が使っている道具一覧

① ダーマペン本体|Dr. Pen A11

現在使用しているデバイスは Dr. Pen A11 です。購入先はこちら → Derma Queen(米国向けサイト)

ハロウィンのセールで200ドル弱で購入しました。定価では買いたくない性格なので、独立記念日・ブラックフライデー・クリスマスシーズンのセールを狙うことをおすすめします。

A11を選んだ理由は主に2つです。

  1. 価格帯がコスパに優れている
  2. カナダではプロ向けに販売されていること

ただし、重要な注意点として:A11はアメリカFDAの510(k)クリアランスを取得したデバイスではありません。またHealth Canadaの公式アドバイザリー(2021年)では、A1・A6・A7・M8などの旧モデルを「未認可」として警告しています。カナダでは現在A20のみが正式にHealth Canada認可(ライセンス#112281)を取得しており、購入には医療や美容系の資格が必要です。A11はカナダの一部プロ向け販売代理店で取り扱われていますが、個人の自己責任での使用であることを理解した上で選択しています。デバイスの詳細な比較・規制情報についてはこちらの記事をご覧ください。

使い心地:比較対象がないので絶対評価になりますが、特に困っていることはありません。バッテリーの持ちは良く、インターフェースも直感的で使いやすいです。唯一気になる点は、画面に軽く触れるだけでスイッチが入ってしまうこと。致命的な問題ではありませんが、誤作動に注意が必要です。

② 交換用ニードルカートリッジ|18Pin

現在は 18Pin のカートリッジを使用しています。デバイス本体を2個購入した際に付属していたものを使い始め、その後は同じサイトで10個セット22ドルで追加購入しました。

本体と同じところで買いました。 Derma Queen(米国向けサイト)

交換頻度は毎回(1回使い捨て)。これは絶対に守っています。カートリッジは消耗品ですが安価なので、衛生・安全面のリスクを考えると惜しむ理由がありません。使い回しは感染リスクに直結します。

18Pinを選んでいる理由は、幅広い肌の悩みに対応できる汎用性の高さからです。まずは毎月継続することを優先しているため、今のところ他のPin数を試す予定はありませんが、使い切ったら別の種類にも挑戦してみたいと思っています。ニードルの種類・Pin数による違いはこちらの記事で解説しています。

③ 麻酔クリーム|5% Lidocaine Numbing Cream

使用している麻酔クリームは 5% Lidocaine(リドカイン)配合のナンビングクリーム です。アメリカのAmazonで購入しました(購入当時の商品は現在見当たらないため、現在はリンクなし)。

本当はより高濃度のものが欲しかったのですが、一般人がOTCで購入できるリドカインの最高濃度は5%です。それ以上の濃度(例:10〜23%)はプロ向けの処方が必要になります。

施術前に塗布し、ラップで密閉して30分放置することで麻酔効果が高まります。

④ 衛生管理グッズ

清潔さの確保はセルフダーマペンで最も重要な要素のひとつです。以下のものを必ず揃えています。

  • 70%イソプロピルアルコール(消毒用)
  • 使い捨て手袋
  • ペーパータオル
  • ガーゼ・コットン(止血・拭き取り用)

素手での施術は危険なので必ず使い捨て手袋を使用。出血した際は必ずガーゼで止血します。血液は感染源になります。

⑤ 施術中の美容液|DERMAHEAL SR

施術中に顔に塗布する美容液として DERMAHEAL SR(Skin Rejuvenating)5ml × 10本入り を使用しています。購入先:Get Glowing Now Skincare(約110ドル)

ダーマヒールは韓国の美容・バイオエンジニアリング企業Caregenが開発したメソセラピー用の無菌アンプル製剤です。成分は57種類の高活性成分で構成されており、EGF・IGF-1・bFGFなどの成長因子(グロースファクター)、コッパートリペプチド-1を含む5種類のバイオミメティックペプチド、ヒアルロン酸、14種のビタミン、24種のアミノ酸、補酵素、核酸などが含まれています。

この製品を選んだ最大の理由は「無菌アンプル」であること。マイクロニードリング直後の肌は無数の微細な穴が開いた状態で、通常の保存料や雑菌が含まれた製品を塗布すると感染リスクがあります。そのためクリニックでのダーマペン同様、施術中に使う美容液は必ず無菌のアンプルタイプを使うと決めています。成分についてはAIに分析してもらい、良さそうだったのでこれに決めました。

まだ5回しか行っていないので比較ができないのですが、使い切ったら他のブランドの美容液も試したいです。

⑥ 術後ケア|La Roche-Posay Cicaplast Baume B5

施術後〜術後3日間は La Roche-Posay(ラロッシュポゼ)の Cicaplast Baume B5(シカプラスト バーム B5)をつかっています。

この期間は肌のバリアが破壊されており、余計なスキンケアは刺激になります。Cicaplast B5はパンテノール(プロビタミンB5)・ビサボロール・シカキソールを含む低刺激の修復系クリームで、敏感になった肌を保護しながら再生をサポートしてくれます。術後3〜4日目以降、赤みが落ち着いてから徐々に通常のスキンケアに戻しています。


アメリカでの入手方法について

アメリカでのセルフダーマペンの大きなメリットのひとつは、美容ライセンスがなくても必要な道具が一通りオンラインで手に入ることです。デバイス・カートリッジ・美容液アンプルまで、基本的にすべて通販で完結します。

価格については、日本と比べて特別安いわけではありませんが、選択肢の幅は広いと感じています。セールを活用すれば大きく節約できます。狙い目は以下の3つ。

  • 独立記念日(7月4日前後)
  • ブラックフライデー(11月)
  • クリスマスシーズン(12月)

定価での購入は避けたいので、私は毎回これらのセールを待つようにしています。


施術の流れ(簡単に)

ざっくりとした流れはこんな感じです。

  1. 洗顔
  2. ペーパータオルで水分を拭き取る
  3. アルコールで顔を消毒
  4. 麻酔クリームを塗布してラップで密閉、30分放置
  5. 麻酔クリームを拭き取る
  6. 顔にDERMAHEAL SRを塗布
  7. デバイスにカートリッジをセットし、針の深さを設定
  8. 顔全体にデバイスを当てていく
  9. 出血があればガーゼで止血
  10. 保湿クリームを塗って終了

慣れてしまえば、全工程で1時間弱で完了します。

頻度:月1回を目安にしています。深さによってダウンタイムが変わるため、肌が完全に回復してから次の施術を行うことが大切です。


失敗談・注意点

最初に失敗したこととして、いきなり深い深度で施術してしまったことがあります。初回は必ず0.25〜0.5mmから始めることを強くおすすめします。慣れないうちは0.75〜1.0mmはダウンタイムが長く、仕事や外出に支障が出ます。

その他、気をつけていること:

  • 使い捨てグローブは必ず着用する
  • 血液は不潔。出血したらすぐ止血し、周囲に広げない
  • 必要な道具はすべて手元に準備してから始める(施術中に動き回らない)
  • 施術中の美容液は必ず無菌アンプルを使用する

まとめ

もっと早く始めればよかったというのが正直な感想です。アメリカで美容医療にアクセスしにくい環境にいても、正しい知識と道具さえあれば、自分でケアを続けることができます。

もちろんセルフには限界がありますし、自己責任が前提です。ただ、クリニックに通い続けるコストと比べると、継続しやすさという意味では大きなメリットがあります。

デバイスの選び方・各モデルの違いについては、こちらのDr. Pen比較記事も合わせてご覧ください。

※ 本記事は個人の体験に基づく情報提供を目的としており、医療アドバイスではありません。マイクロニードリングは自己責任のもとで行うものであり、肌の状態や体質によってはリスクを伴います。不安な点は必ず専門家にご相談ください。

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